「スポーツジム105店舗のデータを超分析＆超ノウハウ」第3章：ホームページ・価格設計編

【第3章：ホームページ・価格設計編】
本章では、ジムのホームページや料金設計に関する要素が
集客にどのように影響するかについて、実際のジムのデータをもとに分析しました。

調査対象はセルフジムとパーソナルジムの105店舗で、
ホームページの内容、価格表示、ユーザーの利便性が集客に与える影響を探りました。

特に、料金表示のわかりやすさやホームページのスマホ対応、
FAQの有無などが、来店・問い合わせに大きく影響することが示されました。

本章の分析結果を参考に、ジム運営者はオンラインプレゼンスの改善に役立てることができます。

□ 分析①：入会金がある店 vs ない店
　→ パーソナルジム50件中、「入会金なし」は20件（40％）、
　　セルフジム55件中「入会金なし」は38件（約69％）。

「入会金なし」としている店舗は、Googleの口コミでも「始めやすかった」
「明朗会計で安心できた」などの声が目立った。
一方で、入会金を設定している店舗の中には
「無料カウンセリング後に◯万円請求されて驚いた」といった口コミも確認された。

(補足)
集計方法：パーソナルジム50店舗、セルフジム55店舗のそれぞれにおいて、
公式ウェブサイトまたはGoogleビジネスプロフィールを参照し、
入会金が設定されているか否かを確認しました。
結果は、各店舗の情報を基に集計しました。

□ ノウハウ①：「入会金ナシ」は強い武器だが注意点も
→ 「入会金なし」は集客面で強い訴求ポイントになる。
ただし、「最初にかかる費用が分かりやすい」ことが重要で、
「初月◯円」「体験料◯円」など、他の初期費用がある場合は｛、｝きちんと表示すべき。

また、入会金をなくす代わりに「継続率を上げる工夫（初回体験後に割引クーポン配布など）」とセットにすると、
無理なく導入しやすい。
【重要度★★★★☆】

□ 分析②：料金の“分かりにくさ”が来店障壁になる
→ 調査対象105店舗のうち、価格表示が「月額・回数・時間など複数軸」で
分かりにくいと感じた店舗は全体の約42％にのぼった。

中には「月4回プラン：22,000円」「月8回プラン：36,000円」など、
一見お得そうでも“1回あたり”の価格が把握しにくいケースも。

また、「LINE登録後に料金案内」としているジムも一定数（約18％）あったが、
これがかえって「面倒くさい」「価格が不透明」と感じられ、離脱要因になっていると考えられる。

(補足)
集計方法：105店舗の料金プランがどのように表示されているかを調査しました。
月額・回数・時間などの料金軸が複数存在し、
価格が直感的に把握しづらいかどうかを各店舗のウェブサイトで確認しました。
さらに、LINE登録後に料金案内が表示されているジムについても調査し、その割合を集計しました。

□ ノウハウ②：「料金の分かりやすさ」で選ばれる時代へ
→ 特に初見ユーザーにとって「価格のわかりやすさ」は信頼感に直結する。

以下のような表示方法が有効：
（例）
　　・【体験料金】：1,000円（税込）
　　・【月額プラン】：月4回／22,000円 → 1回あたり5,500円
　　・【入会金】：0円（初回のみ）

「全体でいくらかかるのか」「1回あたりの金額は？」が瞬時に伝わるように設計する。

LINE登録やカウンセリングの前に“おおよその価格感”を提示しておく方が、
結果的に信頼獲得につながる。
【重要度★★★★★】

□ 分析③：ホームページの「スマホ対応率」と離脱率
→スマホ非対応のホームページは、対応サイトに比べ【離脱率が約25%高い】傾向にあった。
(補足)
集計方法：105店舗のウェブサイトをスマホとPCそれぞれの端末で表示確認し、
スマホ対応されていないサイトがどれくらいあるかを調査しました。
その後、Google Analyticsやサイト上のユーザー行動データを参考にし、
スマホ非対応サイトの離脱率が高い傾向にあることを確認しました。